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| 重厚感ある天然木に包まれ、心休まる店内 |
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| もちぷりの皮に包まれたジャンボ「餃子」(エビ入り) |
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| ずっしり重く、ほろっと箸で崩れるチャーシューが入る「手打ち麺とスープ」(チャーシュー1枚入り) |
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| 大人へ向けた静かなラーメンだから、自称フリークという若者にはわからない味だよ |
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「納得した素材を選び、納得できる作り方を守れば、自分が求める一杯は仕上がる」と、多くは語らず、腕を動かす店主作田氏。
うどん、蕎麦、そしてラーメン、あらゆる麺を機械に頼らず自ら作り上げる腕に、職人の並々ならぬ技が集約されています。けれどその麺も、店主から言わせればゼロから作ったものではない、小麦に玉子、その他材料と出来上がった素材を用い形を変えたもの。けっして特別でもこだわりでもない、あたりまえの作業をしているだけのことに過ぎないと、厳しい評価をされています。
職人という強い自覚のもと労をいとわず作る1杯は、シンプルでありながら贅を尽くした極みの一杯。散々旨いもの知り尽くした舌の肥えた大人たちが集まってくるのだから、まさに最後に辿りつく、価値を認められたお店が「桃桜林」であるようです。
メニューに並ぶ料理は『手打ち麺とスープ(チャーシュー1枚入り/別盛り)』と『餃子(エビ入り)』に『玉』と呼ばれる醤油漬けニンニクの4品。飲み物の方は、ビールが用意されていますが、基本的に持ち込み自由です。麺を注文すれば、ビールでもお茶でも好きなものを持ち込んで飲むことができるのです。今回は麺と餃子、欲張って両方を戴きます。
注文を通すと、まずは餃子の仕度が始まりました。直径12cmの手作り餃子の皮のなかに、緑鮮やかなタネと大ぶりなエビを包み閉じます。1皿で2個、時間をかけて焼き上げます。艶よくふっくら焼きあがった餃子は、特製辛味噌と長ネギのスライスが添えられています。野菜がたっぷり入った餃子はさっぱりしており、歯切れが良くプリっとした手打ちの皮と非常によくあっています。
ゆっくり時間をかけて食した餃子も無くなりかけた頃、店主が麺を茹がきはじめました。空いた餃子の皿を差し替えるようにテーブルに上がったラーメンは肌色のような半濁色をしています。具は特大のチャーシューが1枚、あまりの重さに半分沈みつつ浮いています。
さっそく器を持ち上げ汁を一口・・、度肝を抜かれました。軍鶏と野菜を煮込みだすスープは、ゼラチン含む鶏のエキスが存分に染み出ており、まろやかに舌に迫ります。一方そこに加えるタレは極控えめ、又は希望により一切なしであるため、天然の旨みそのものが風味となっています。舌にガツンと響くというよりは、むしろ香りを飲むといった感じです。
麺は太ちぢれ麺。表面はツルっと滑らかで、時間が経っても伸びないコシの強さが特徴です。噛むともっちり甘みが口に広がるのですが、冷めても匂いや味がスープへ移っていなかったことに驚きました。類稀なるラーメンに食べ始めは戸惑いを覚えましたが、器を空ける頃には「しばらく他のラーメンはやめてくれ」と舌が訴えてくるようで、遠くを見つめ「最後に辿りつくラーメンである」と一人頷き店を後にしました。
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